新型コロナウイルスの感染拡大で、卒業式で歌を歌えない子供たちを励まそうと、東京音楽大の学生ら有志が卒業歌を東日本大震災から10年となる3月11日にライブ配信する。リクエスト曲を今月22日までインターネットで募集している。
合唱団はソプラノ、アルト、男声の3声を担当する約10人と、オーケストラ約30人で構成。定番ソングの「旅立ちの日に」や、震災後に福島県南相馬市の音楽教師らが作った「群青」など8曲の演奏が決まっており、リクエストは「ゆず」の「友~旅立ちの時~」など10曲から選ぶ形式だ。
企画したのは東京音大の特任講師、坂元勇仁さん。卒業式では校歌を流すだけの学校が多いと聞き配信を思い立った。「全国の児童・生徒の心をつなぎエールとなる曲を届け、震災で苦しい生活を送る人を勇気づけたい」と話している。