コロナ交付金「いじめに近い少なさ」 群馬・太田市長、政府に直談判  (1/2ページ) - 産経ニュース

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コロナ交付金「いじめに近い少なさ」 群馬・太田市長、政府に直談判  

群馬県太田市の清水聖義市長
群馬県太田市の清水聖義市長

 新型コロナウイルス対策として国から給付される交付金の限度額をめぐり、群馬県太田市の清水聖義(まさよし)市長が内閣府に対し、「(県内)他市に比べあまりに少額で唖然(あぜん)とした。いじめに近い数字だ」などと電話とメールで訴えていたことが分かった。清水氏は「市民に、どう説明していいか、頭が混乱しているので早急に答えてほしい」とも伝えた。

 太田市などによると、清水氏が内閣府に電話とメールで直談判したのは、今月の3日と4日。問題にしているのは、人口規模や被害状況と交付金限度額が県内の他との市と比べ、太田市が著しく少ない点だ。

 例えば人口22万4168人の太田市の感染者は638人(3日現在、以下同じ)で、交付限度額は約18億円。これに対し人口10万8164人で感染者数241人の桐生市は約21億円と3億円多い。太田市と人口がほぼ同じ伊勢崎市が約23億円、人口が1・7倍の高崎市は約46億円などとなっている。

 コロナ交付金について、清水氏は「企業、市民の苦しみを緩和させるために国が交付してくれる、ありがたいお金」と感謝しつつ、「しかしながら、ここまで差をつけられたら、『なぜ?』と強い疑問を持つのが当たり前。根拠を」と、不満をにじませている。

 背景にあるのが、コロナ禍による税収の大幅な落ち込みだ。太田市が3日にまとめた令和3年度当初予算案(一般会計総額842億円)は、前年度当初比0・5%減と過去3番目の規模となってはいるが、法人市民税収は39%減の19億3300万円と過去最低となる見込み。同市に群馬製作所本工場を持つ自動車大手SUBARU(スバル)の生産調整の影響で、同社だけでなく多数の関連会社も影響を受けざるを得ない。

 こうした窮状に焦燥感を募らせたようで、「コロナで街全体の活力は衰え、3年度予算で市税全体が40%減というありさま」とメールに綴(つづ)っている。だが、太田市によると10日現在、国からの回答はないという。