【ワシントン=住井亨介】米国務省のプライス報道官は10日の記者会見で、新型コロナウイルス感染症の影響で今夏開催が危惧されている東京五輪について、「選手の健康と安全が優先だ」と述べた。
プライス氏は、「安倍晋三前首相と日本政府がパンデミック(世界的流行)を理由に東京五輪の開催を延期したことが困難な判断だったと理解している」と述べたうえで、米国オリンピック・パラリンピック委員会(USOPC)と連携し、日本の状況を注視していると説明。
さらに、「米国選手団には活躍してほしい」としつつも、選手団の派遣については、最終的にはUSOPCが判断するとの見解を示した。