【ワシントン=黒瀬悦成】米海軍の原子力空母「セオドア・ルーズベルト」の報道担当は9日、同艦と米原子力空母「ニミッツ」が南シナ海で軍事演習を実施したと発表した。米空母2隻による南シナ海での演習はバイデン政権の発足後初めて。南シナ海の軍事拠点化を進め周辺国に威圧的行動をとる中国に対抗する狙いがある。
セオドア・ルーズベルトを軸とする第9空母打撃群の司令官は声明で「一連の作戦行動を通じ、米国が自由で開かれたインド太平洋の推進に取り組んでいると地域のパートナーや同盟諸国に示し続けることができる」と意義を強調した。
米海軍は昨年7月にもニミッツと原子力空母「ロナルド・レーガン」の2隻による軍事演習を南シナ海で実施している。