放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会は10日、フジテレビのニュース番組が架空データを含んだ世論調査報道を1年余りにわたり計18本放送したことは、「市民の信頼を大きく裏切り、他の報道機関による世論調査の信頼性に影響を及ぼしたことも否めない」として、重大な放送倫理違反があったとする意見を公表した。
昨年6月、産経新聞とフジテレビが合同で毎月行っていた世論調査で、実際には電話をしていないのに電話で回答を得たと偽った架空のデータが含まれていたことが判明。委託先の調査会社が契約に反して再委託し、再委託先の調査会社が不正な調査を行っていた。