潜水艦の通信不通「強い問題意識で検討すべき」 加藤官房長官

記者会見する加藤官房長官=9日午前、首相官邸
記者会見する加藤官房長官=9日午前、首相官邸

 加藤勝信官房長官は9日午前の記者会見で、高知県足摺岬沖で8日発生した海上自衛隊の潜水艦「そうりゅう」と民間商船の衝突事故で、潜水艦の複数の通信手段が一時不通となり、事故発生の連絡が遅れたことに関し、「改善すべき課題だ。強い問題意識を持って検討すべきだ」と述べた。

 通信機器の損傷により、司令部への報告は事故発生から約4時間後の8日午後2時20分ごろとなり、岸信夫防衛相への連絡は同50分だった。加藤氏は自身と菅義偉首相への報告も岸氏とほぼ同時刻だったことを明らかにした。

 加藤氏は、事故原因については海上保安庁と防衛省の事故調査委員会、国土交通省の運輸安全委員会でそれぞれ調査を始めたとも説明した。

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