ボルダリングJCで五輪代表が苦戦 相次ぐ大会中止で試合勘低下(1/2ページ) - 産経ニュース

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ボルダリングJCで五輪代表が苦戦 相次ぐ大会中止で試合勘低下

ボルダリングJCで五輪代表が苦戦 相次ぐ大会中止で試合勘低下
ボルダリングJCで五輪代表が苦戦 相次ぐ大会中止で試合勘低下
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 スポーツクライミングのボルダリング・ジャパンカップが1月30、31の両日、東京・駒沢屋内球技場で行われ、東京五輪代表の男女計4人が出場した。男子は楢崎智亜(ともあ)(TEAM au)が2位、原田海(日新火災)は6位でともに優勝を逃した。女子も野中生萌(みほう)(XFLAG)は2位、野口啓代(TEAM au)が準決勝で敗退するなど苦戦。新型コロナウイルス禍で国際大会に参戦できず、試合勘の低下が主な要因という。今後も先行きは不透明で、新たな強化策が急務となっている。

 関係者にも衝撃が走る出来事だった。野口が6大会ぶりに準決勝敗退。本人は「登れないといけない課題が登れなかった。仕方がない」と冷静に受け止めた。

 試合に出場しながら調子を上げていくタイプ。しかし、昨年は新型コロナの影響でワールドカップ(W杯)に参戦できず、出場は国内大会の数試合のみ。敗因に、課題を1度のトライで仕留める能力と修正能力の低下を挙げた。今後はW杯に出場し、試合勘を取り戻す計画を立てているが、世界の感染状況をみると、大会開催は不透明。「課題を1トライ目で仕留める練習は難しく、シミュレーションだけでは足りない部分もある。大会ではないと埋めにくい。(W杯が)なかったら困る」と率直に明かす。

 2位に入った楢崎、野中は調子自体は悪くはなかったが、他の選手よりもトライ数を重ねる場面が目立った。決勝で4課題を全完登したものの、トライ数の差で負けた楢崎は「色々な登り方の選択肢があったので、どれを選ぶか迷った」と振り返った。両者とも、この1年で登り方の引き出しが増え、成長した証。明るい材料ではあるが、登り方を瞬時に選択する力は試合で養われる。楢崎は「大会を重ねるごとに修正し、安定していく。W杯がない中、五輪(を迎えるの)はすごく怖い」と不安を口にした。

 また、原田は昨年12月、東京五輪出場基準の解釈をめぐる問題でスポーツ仲裁裁判所(CAS)の裁定に伴い、代表に決まったばかり。CASの裁定が大幅にずれ込んだことに加え、コロナ禍で思うような練習ができなかったことも重なり「精神的に限界を迎えてしまった」。昨年12月は休息期間に充て、練習を再開したのは年が明けてから。今後、調子を上げるためには試合への出場が望ましい。