<独自>ワクチン、診療所利用で個別接種拡充 会場増、自治体に通知へ - 産経ニュース

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<独自>ワクチン、診療所利用で個別接種拡充 会場増、自治体に通知へ

 政府が、新型コロナウイルスのワクチン接種について、ワクチンの保管拠点(大病院など)1カ所当たりの接種会場の数を「最大3カ所程度」としていた上限を緩和する方針を固めたことが8日、分かった。複数の政府関係者が明らかにした。全国の自治体に近く通知し、診療所などを使った個別接種会場を増やせるようにする。地域の医療体制に合わせて集団接種と個別接種を効果的に組み合わせる態勢の構築を目指す。

 政府は、氷点下75度での保管が必要な米製薬大手ファイザー製ワクチンについて、ディープフリーザー(超低温冷凍庫)を配置した保管拠点「基本型接種施設」を全国1万カ所に設置。解凍後5日以内に使用できるよう目安として1カ所当たり最大3カ所程度を限度に診療所や体育館などを想定した「サテライト型接種施設」へ移送する枠組みを自治体に示していた。

 ただ、医師やスタッフの確保が難航するなど都市部を中心に大規模な集団接種の設定が難しいとの指摘もあった。政府はサテライト型施設の数を従来よりも増やせるようにし、自治体が個別接種会場を拡充できる仕組みに軌道修正する。

 個別接種に関しては、自民党のプロジェクトチーム(座長・鴨下一郎元環境相)が8日、診療所など接種ルートを多様化するよう求める提言案をまとめた。東京都練馬区では個別接種を中心とし、基本型施設4カ所から診療所など約250カ所へ移送する態勢を計画。政府も「練馬モデル」として全国の自治体へ紹介する通達を出している。

 ただ、移送先が増えれば輸送が滞ったり、端数が生じて廃棄が増えたりする可能性もある。政府は地域の実情に合わせて個別接種と集団接種を組み合わせる「ハイブリッド型」(政府高官)とする考えだ。