尖閣・中国公船接近も「危険感じなかった」漁師ら証言

尖閣・中国公船接近も「危険感じなかった」漁師ら証言
尖閣・中国公船接近も「危険感じなかった」漁師ら証言
その他の写真を見る (1/2枚)

 尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺で6日に操業中、領海侵入した中国海警局の公船に接近されるなどした日本漁船の漁師らが7日、産経新聞などの取材に応じ、当時の様子を語った。漁船の周囲を海上保安庁の巡視船がガードし、「あまり危険は感じなかった」という。ただ、中国で武器使用を認める海警法が施行されたため、今後に不安を訴える声も聞かれた。

 漁師らによると、漁船は5日午後8時に石垣市の登野城漁港を出港。6日未明に尖閣諸島沖に到着したところ、午前3時半ごろに2隻の中国公船があらわれ、同4時すぎ、漁船を追うような形で領海に侵入した。その後、中国公船は漁船と並走する形で航行し、同日午後に漁船が領海外に出た後、しばらくして漁船から離れたという。

 この間、海保の巡視船8隻が漁船の前後左右を囲むような形で航行し、中国公船が漁船に接近しようとするのを阻止した。海保によると、中国公船が領海に侵入した時間は午前4時45分ごろから午後1時15分ごろまで約8時間半に及んだ。

 漁船に乗り込んだ砂川幸徳さん(56)は「武器使用もありうるので出港前は心配だったが、巡視船がついてくれたので安心して漁ができた」と話す。

 これまでも尖閣沖で中国公船に何度か遭遇し、急接近されたり、警笛を鳴らされたりしたこともあったが、今回はそうした威嚇行為はなかったという。漁船は6日午後7時ごろに登野城漁港に帰港した。

 操業には当初、漁業経験のある自民党の長尾敬衆院議員も別の漁船で同行する予定だったが、水産庁の許可が下りずに断念した。漁港で漁船を出迎えた長尾氏は7日、「武器使用を認めた海警法に対する地元漁師の不安は強い。中国公船の領海侵入が常態化する中、不測の事態が起きないとも限らず、一層の緊張感をもって対応するよう政府に働きかけていきたい」と話した。

会員限定記事会員サービス詳細