朝晴れエッセー

出不精・2月7日

若いころは雨が降ると出かける約束を断ったりしていた。お前は溶けるのか? といわれていた。そんなことはすっかり忘れていた。

子供が3人、1人で育てていると出かけることは3倍。学校行事やクラブ活動の付き添いや試合があれば見に行く。誰も代わりに行ってくれる人はいない。

働き始めて子供の用事と仕事との兼ね合いに頭を悩ませ、シフト勤務から何とか土日定休の仕事に変わりながら、日程をやりくりしてきた。

だんだんと子供たちが独立して、暇になるかと思いきや、今まで子供のことで断ってきた仕事仲間との外出が増え、趣味を持つようになると趣味の外出が増え、結局常にさまざまな用事のやり繰りは変わらないままバタバタして暮らしていた。

今、コロナ禍のなかで生活は一変。趣味のフラダンスはもう去年の3月から勝手に活動自粛。友達との交流もほぼリモート。街に出かけるのは最低限の用事のみ。パッといってパッと帰る。

あれ、なんか、ちょっと解放感。

私やっぱり基本出不精。少し無理してたな。気の合う仲間との時間はもちろん楽しいのだが、「コロナやからしゃあないなあ、ごめんやで」という断りも、みなさんごめんやで、少し明るく口にしていたかもしれない私です。

瀬戸紀子(63) 兵庫県猪名川町