【スポーツが未来を変える】「テーマの明確化」と「変化の見える化」が成長促す 北村哲准教授(1/2ページ) - 産経ニュース

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「テーマの明確化」と「変化の見える化」が成長促す 北村哲准教授

びわこ成蹊スポーツ大学・北村哲准教授
びわこ成蹊スポーツ大学・北村哲准教授

 緊急事態宣言の再発令により、学校の部活動など多くの青少年のスポーツ活動が停止、もしくは縮小して行われています。目標を持ち、毎日の活動に情熱を注いでいる青少年アスリートにとっては、またまた息が詰まる生活となっているのではないでしょうか。

 昨年の宣言以降、日々の活動制限だけでなく、多くの大会も中止になりました。目標を失い、自身の活動の意味を問い直す必要があったアスリートも多かったことと思います。

 プロのテニス選手は通常の状況であれば、1年間のほとんどを世界ツアーを転戦して過ごします。ツアーがストップした際、多くの選手のブログからは、自身の選手観や信念が揺らいでいる様子がうかがえました。しかし、すぐに立ち直って「今できることに取り組む」といった前向きなコメントが見られただけでなく、インターネットを利用してさまざまな情報を発信する活動や、普段とは異なる生活を楽しんでいる様子も散見されました。

 アスリートはスポーツに強い「情熱」を持っているものでしょう。研究によると、情熱には「調和的情熱」と「執着的(強迫的)情熱」の2つの側面があると言われています。前者は重要としている活動とその他の活動のバランスが取れている状態、後者は重要な活動に偏っている状態を指します。前者を強く抱いている人は、後者を強く抱いている人よりも、幸福感が高いそうです。また、エリートアスリートにおいては、両方の情熱共に高い選手ほど熟達目標を持ち、厳しいトレーニングに励めるとされ、情熱の持ち方が競技力に関係していることが報告されています。