宝塚花組・聖乃あすか、バウ公演初主演「人間性も大事。より広い視野をもって」

宝塚花組・聖乃あすか、バウ公演初主演「人間性も大事。より広い視野をもって」
宝塚花組・聖乃あすか、バウ公演初主演「人間性も大事。より広い視野をもって」
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宝塚歌劇団花組期待のスター、聖乃あすか(せいの・あすか)主演のミュージカル『PRINCE OF ROSES-王冠に導かれし男-』(作・演出、竹田悠一郎)が兵庫・宝塚バウホールで公演。聖乃にとってバウ公演初主演となり、平成26年入団の100期生の中で一番乗りとなった。

(田所龍一)

物語は、15世紀のイングランド。ランカスター家(赤い薔薇)とヨーク家(白い薔薇)が激しく王位を争った有名な「薔薇(ばら)戦争」が舞台だ。聖乃が演じるのは両家の血みどろの戦いを終わらせ、近代イングランドの礎を築いた-といわれるランカスター家の血を引くヘンリー・テューダー(後のヘンリー7世)。

若くしてヨーク家のエドワード4世に国を追われながらも、イングランドに残った母の思いや、自分についてきた仲間たちに支えられ、王座奪還のため宿敵・グロスター公(エドワード4世の弟、後のリチャード3世)に挑んでいく。

この作品がバウ公演デビュー作となる作家の竹田氏は、そのテューダーに今の聖乃を重ね合わせた。

竹田氏によれば、宝塚のトップとは多くの組子を従え、稽古場では膨大な量のセリフと歌、ダンスと格闘。舞台に立てば強烈なスポットライトを浴び、多くの観客を魅了する。「聖乃はそこに挑むべき人」だという。

「これから彼女が歩んでいくであろう未来とヘンリー・テューダーが挑んだ過去が重なり、この物語が生まれました」

聖乃もそれは十分承知している。

「カンパニーの真ん中として仲間の皆さんについてきていただくためには、人間性も大事。より広い視野をもって頑張っていきたい」と話す。

聖乃は生き生きとテューダーを演じた。胸を張り、視線も鋭くまさに中央で立つ男役。ソロで歌う場面も多く、平成29年の『はいからさんが通る』で「紅緒さ~ん」となよなよと走っていた藤枝蘭丸とは大違い。「約1年ぶりのどっしりとした男役。気合が入っています」と目を輝かせている。

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