SNSの罠

背景や料理、店の壁紙から住所割り出し 「特定代行屋」なるお仕事

コロナ下では自粛生活の中で室内を撮影してSNS上に掲載する人が多いが、窓の形やカーテンなどから自宅が特定されてしまう危険性もある。森井教授は「SNSに身の回りの写真をアップする際は、どんなリスクがあるか考えた上でやってほしい」と警鐘を鳴らしている。

1件につき3時間程度

ツイッターへの書き込みから「特定代行屋」とみられる人物が、ウェブ上のメッセージのやり取りで産経新聞の取材に応じた。

「21歳男性」を名乗るこの人物が、特定代行を始めたのは昨年12月ごろ。自身がSNS上で投資に勧誘され、500万円をだまし取られる詐欺被害に遭ったことがきっかけだった。「相手に復讐(ふくしゅう)したいという思いがあったが、詐欺被害を警察に通報したら自分が捕まる可能性もあった」。SNSから相手の住所などを割り出し、示談金を払わせたという。

これを商売にしたら同様の被害に遭った人の役に立てる上、楽にお金が稼げる-。そんな思いで代行屋を始め、1カ月間で約30件の依頼を受けたという。この人物いわく、依頼主の事情は詐欺被害に遭ったり、家出中の娘の居場所を知りたかったりとさまざま。SNS上に掲載されている写真を分析すれば、1件につき3時間程度で住所などが特定できるという。報酬は内容次第で、5千~2万円を提示している。

この人物は特定した個人情報が悪用されないよう、依頼主には必ず事情を尋ね、必要に応じて証拠の提出も求めているというが、こうも指摘する。「(特定代行屋の中には、個人情報が悪用されないような)対策を取っていない人は結構います。みんなの目的はお金ですから」

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