【SNSの罠】背景や料理、店の壁紙から住所割り出し 「特定代行屋」なるお仕事(1/2ページ) - 産経ニュース

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SNSの罠

背景や料理、店の壁紙から住所割り出し 「特定代行屋」なるお仕事

SNS上の写真からこんな情報が特定される
SNS上の写真からこんな情報が特定される
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会員制交流サイト(SNS)に公開された情報を手がかりに第三者の住所などを特定し、報酬を受け取る「特定代行屋」と呼ばれる人たちがいる。SNSの普及によって個人情報の入手が容易になったことが背景にあるが、ストーカーなどの犯罪行為を助長する恐れもある。自粛生活が続く新型コロナウイルス下では、これまで以上に個人情報が特定されやすくなっているといい、SNSユーザーは一層の注意が必要だ。

悪用される危険性

《住所特定、電話番号特定、パスワード抜き取り、幅広く対応いたします》《相手の住所を知ることができます。実績多数》

ツイッター上で、「特定代行」と検索すると、こんな文言が並ぶ。アカウント主に依頼のメッセージを送ると、代行屋が任務遂行へ向けて動き出す。

個人情報の割り出しに使われるのは、SNS上の情報だ。SNSのアカウントが匿名であっても、リンク先をたどると、その人物の勤務先や人間関係が分かる場合がある。写真に写りこんだ背景からは、およその生活圏が絞られる。料理の写真は、食器や周囲の壁紙などからどの店で提供されたものか分かる。

こうした情報を重ね合わせれば、住所や電話番号などが特定できることもあるという。過去には、女性の瞳に映った景色を手がかりに女性の住所を割り出し、ストーカー行為に及んだ男もいる。

インターネットをめぐる法律問題に詳しい船越雄一弁護士は「『お前の住所を知っているぞ』とメールが来た」などの相談を受けたことがあるという。一般に公開されている情報をたどり、身元を特定すること自体は違法ではない。ただ、そうして入手した情報を素性の分からない相手に不用意に渡せば、ストーカーなどに悪用されかねず、船越氏は「場合によっては特定代行屋が共犯になることもある」と指摘する。

報酬だけを詐取も

さらに、特定代行屋を掲げながら、特定をせずに報酬だけをだまし取る詐欺行為が横行しているとの情報もある。報酬の支払いは仮想通貨や電子マネーなどを使えば、インターネット上のやり取りだけで済む。ネットセキュリティーに詳しい神戸大の森井昌克教授は「情報が欲しい人にとっては、匿名性が担保されるので安易に依頼してしまいがちだ」と話す。