「フィリピン残留2世」展、新宿で4日から

 戦前にフィリピンに渡った日本人移民とフィリピン人女性の子として生まれ、戦争で父親が戦死したり強制送還されたりして取り残された「フィリピン残留2世」の歴史と現状を伝える写真展が4日から、東京都新宿区西新宿のエコギャラリー新宿で開かれる。7日まで。

 写真展では、戦前のフィリピンの日本人移民社会を撮影した写真に加え、写真家の奥山美由紀さんが撮影した現在の残留2世たちの写真計約100点を展示。会場では昨年公開された2世たちの現状を伝える映画「日本人の忘れもの」の短縮版も放映される。

 残留2世らを支援するNPO法人「フィリピン日系人リーガルサポートセンター(PNLSC)」によると、残留2世たちは海外で生まれたため日本の戸籍に登録されておらず、今も無国籍状態に置かれている。父親と離ればなれとなり、対日感情が悪化していたフィリピンで隠れるように暮らした例も多かったという。

 外務省によると、これまでに判明している残留2世は昨年3月末時点で3839人。高齢化が進んでおり、既に死亡した人や日本国籍を取得できた人などを除き、今も910人が無国籍状態だ。PNLSCの猪俣典弘代表理事は「戦争に翻弄された残留2世の歴史と今の彼らを知ってほしい」と話している。

 展示は無料。問い合わせはPNLSC(03・3355・8861)。

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