【一筆多論】異質さを世界に問え 長戸雅子(2/2ページ) - 産経ニュース

メインコンテンツ

一筆多論

異質さを世界に問え 長戸雅子

人権や正義を掲げる文政権だが、米欧も民主国家としての異質さのようなものに気づき始めているようだ。それは、北朝鮮がからむ人権問題には沈黙するなど「都合のいい人権(日本関係)と悪い人権(北朝鮮関係)の基準が存在する」(武藤氏)ことだ。

韓国では昨年末、北朝鮮を非難するビラの韓国内での散布を禁止する「対北ビラ禁止法」が成立した。

表現の自由をうたった韓国の憲法や市民的・政治的権利に関する国際規約にも違反する-と指摘される対北ビラ法には、実は国内以上に米英の議会や国連から激しい反発があがった。

米政策研究機関「戦略国際問題研究所」のビクター・チャ韓国部長は韓国が対北ビラ法によって「民主主義の多国間連合体から疎外される可能性」を指摘。米議会の「トム・ラントス人権委員会」は同法に関する聴聞会を開く予定だ。

慰安婦訴訟と対北ビラ法は別の案件だが、両件には異質さが通底する。おりしも、新駐米大使には韓国大使を務めた冨田浩司氏が着任する。日本は米国はじめ世界にこの異質さを問い掛けていくべきだろう。(論説委員)