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関西学院大、関西大、立命館大で1日、一般入試が始まり、関西の私立大入試シーズンが本格的にスタートした。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言が再発令される中での試験となり、各大学は入念な対策を講じた上で、受験生を迎える。
同志社大では4日から始まるほか、各私大でも3月にかけて一般入試が本格化する。
各大学では志願者数が減少傾向にある。新たに始まった「大学入学共通テスト」の影響で、前年度に浪人することを避けた受験生の増加が背景にあるとみられる。
関西大の全体の志願者数は1・7%減。同志社大も一般入試の志願者が約3千人少なくなった。一方、関西学院大は理工学部を再編して新設する理、工、生命環境の理系3学部が人気を集めている。
関西学院大西宮上ケ原キャンパス(兵庫県西宮市)ではこの日、午前10時から試験がスタート。マスク姿の受験生は、手指の消毒をしてから会場入りし、緊張した面持ちで試験開始の合図を待った。兵庫県内の私立高3年、堺谷啓人さん(18)は「コロナでの休校もあり大変な1年だったが、準備してきたことを出し切りたい」と話した。
コロナ禍を受け、大学側は入念な感染対策を講じている。会場の机やイスは事前に消毒したほか、試験終了後は会場や最寄り駅の混雑緩和のため、分散して退室してもらうなどの対策もとる。
私大は全国各地に試験会場を設けることが多いが、関西の主要大学で一般入試の中止はなく、おおむね予定通りに試験が行われる見通し。近畿大では、会場側から大阪との往来を避けてほしいとの申し入れがあり、三重県の試験会場を県内の別の場所に変更した。