「緑をつなごう 輝くイーハトーブの森から」 全国植樹祭スローガン公募で最優秀賞(1/2ページ) - 産経ニュース

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「緑をつなごう 輝くイーハトーブの森から」 全国植樹祭スローガン公募で最優秀賞

第73回全国植樹祭の大会テーマに選ばれ、特注の南部アカマツ製の賞状を手に喜びを語る藤田若葉さん=岩手県北上市(石田征広撮影)
第73回全国植樹祭の大会テーマに選ばれ、特注の南部アカマツ製の賞状を手に喜びを語る藤田若葉さん=岩手県北上市(石田征広撮影)

岩手県北上市立江釣子中学3年、藤田若葉さん(15)

 岩手県陸前高田市の高田松原で令和5年に開催される第73回全国植樹祭の大会テーマ「緑をつなごう 輝くイーハトーブの森から」の作者である。一般公募の応募作品1275点の中から最優秀賞に輝き、大会テーマに採用された。

 白砂青松の美しい景観から昭和15年に国の名勝に指定された高田松原は平成23年の東日本大震災の高さ17メートルの巨大津波で壊滅した。7万本の松林は奇跡の一本松を残して流失、塩害でそれも枯れ、現地にモニュメントが残されている。

 高田松原の再生事業は復興事業で整備された二重の防潮堤の間のスペース(約8ヘクタール)で進められ、約4万本のマツを植樹する計画。震災当時5歳だった作者は往時の高田松原を知らないが、植樹現場を自分の目で確かめ、応募作には高田松原再生の願いを込めた。

 岩手で49年ぶり2回目となる令和5年の全国植樹祭の開催理念の一つが「感謝を込めて東日本大震災津波からの復旧・復興の姿を国内外に発信します」。宮沢賢治の理想郷「イーハトーブ」が岩手開催を連想させるとともに、「緑をつなごう」「輝く」で森の継承と震災復興の思いを示し、開催理念を見事に表現したとして高く評価された。

 「被災地に行って思ったのは、自然はすごい恵みをくれますが、時には牙をむくということ。震災を味わった岩手だからこそ分かる人と自然との調和の大切さや、自然豊かな岩手の良さを全国に伝えたかった。最優秀賞はうれしかったし、驚きました」