書評

『パンデミック下の書店と教室 考える場所のために』

「パンデミック下の書店と教室」(小笠原博毅・福嶋聡著、新泉社)(帯あり)
「パンデミック下の書店と教室」(小笠原博毅・福嶋聡著、新泉社)(帯あり)

 大学教授と大手書店の名物店長という旧知の2人が昨年5月、朝日新聞の言論サイト「論座」で連載した往復書簡に加筆、対談やエッセーも収録した。緊急事態宣言下の書店と教室という知の現場からの報告には臨場感がある。

 福嶋聡氏は「書店は言論のアリーナ(闘技場)」という。そして大学の教室もまた。パンデミック下の意見交換から、テーマは民主主義、ポピュリズム、分断と格差といった問題提起に。それぞれの視座で論じる知の応酬が興味深い。コロナ禍に本を読み、学び、社会について考えることの意味とは。人文知の役割を問う。(小笠原博毅、福嶋聡著/新泉社・1800円+税)