パナソニック、令和3年度中に太陽電池生産終了 中国勢との競争で採算悪化

 パナソニックが太陽電池の生産から撤退することが31日、分かった。令和3年度中にマレーシア工場や島根県雲南市の工場での生産を終了。今後は他社から調達した太陽電池を用いて、蓄電池や制御機器と連携させた住宅向けの電力管理事業に注力する。同社の太陽電池事業は旧三洋電機がルーツで、一時は世界シェアで上位にあったが、中国メーカーとの価格競争で採算が悪化していた。

 島根の工場では、太陽電池の直流の電気を家庭で使用できる交流の電気に変換するパワーコンディショナーの生産を続ける。もう1つの国内生産拠点である大阪府貝塚市の車載用太陽電池パネル工場では、従業員の配置転換をする方針。

 今後、パナソニックは太陽電池と蓄電池や制御機器を連携させ、住宅でのエネルギーの使用を効率化する電力管理システムの開発・販売に注力する。すでに神奈川県藤沢市のスマートシティ(環境配慮型都市)などで手掛けており、脱炭素社会への追い風を背景に売り込みを強化する。

 パナソニックの太陽電池生産は平成23年に完全子会社した旧三洋電機が源流。高効率を誇り、世界シェアも高かったが、海外メーカーとの価格競争に追われ29年3月期から赤字に転落。昨年9月には米電気自動車(EV)メーカー、テスラとの太陽電池生産の協業を解消していた。