大阪国際女子マラソン

レース経過 13キロ過ぎ、一山が前田を引き離す

【大阪国際女子マラソン】レース経過 13キロ過ぎ、一山が前田を引き離す
【大阪国際女子マラソン】レース経過 13キロ過ぎ、一山が前田を引き離す
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【レース経過 0時10分スタート】

「第40回大阪国際女子マラソン」(産経新聞社など主催、奥村組協賛)が午後0時10分、長居公園(大阪市東住吉区)の園路をスタートした。東京五輪代表の一山麻緒(23)=ワコール、前田穂南(24)=天満屋=らが、川内優輝(33)=あいおいニッセイ同和損保=ら男性ペースメーカー先導の下、2005年のベルリンで野口みずきが打ち立てた2時間19分12秒の日本記録更新を目指し、軽快に走り始めた。

 幅6メートルの狭い園路だが、混乱はなかった。

 今回は、新型コロナウイルス感染予防の一環として、従来の市街地を巡る形から、同公園(大阪市東住吉区)の1周約2・8キロの園路を約15周し、ヤンマースタジアム長居にゴールインするコースに変更。高低差約5メートルのフラットなコースで、風の影響が抑えられたり、広い公道に比べて距離のロスが少なく済んだりする利点もあり、好記録が期待される。

 なお、長居公園内はフェンスなどで入場を規制しており、園内やヤンマースタジアム長居でレースの観戦はできないようになっている。

【5キロ通過】

 16分31秒の好ペースで5キロを通過した。ペースメーカーの川内優輝(33)=あいおいニッセイ同和損保=らが先導する中、先頭集団は早くも東京五輪代表の一山麻緒(23)=ワコール=と、前田穂南(24)=天満屋=の2人となった。

 昨年の名古屋ウィメンズで日本歴代4位の2時間20分29秒をマークし、「現役最速ランナー」の称号を得た一山。前田は2019年9月のマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)で優勝し、「現役最強」と言われる。「最速」か「最強」か。注目の2人が火花を散らす展開となった。

 目指すは、2005年のベルリンで野口みずきが樹立した2時間19分12秒の日本記録更新。03年に野口が大会記録をマークしたときの5キロは16分42秒。上回る高速レースとなっている。

(記録は速報値) 

【10キロ通過】

 スタート時の気温10・2度、湿度50%、西の風0・7メートルの好条件の下でレースを展開。先頭集団の一山麻緒(23)=ワコール=と、前田穂南(24)=天満屋=は33分0秒の好ペースで10キロを通過した。

 ちなみに、2005年に野口みずきが2時間19分12秒の日本記録を樹立したときの10キロは32分53秒。03年に野口が2時間21分18秒の大会記録をマークした際の10キロは33分12秒だった。

 幅6メートルの園路の内側を一山、中央付近を前田が走り、その前を川内優輝(33)=あいおいニッセイ同和損保=ら男性のペースメーカー3人がきっちりとサポートしている。(記録は速報値)

【15キロ通過】

 13キロを過ぎたところで、前田穂南(24)=天満屋=が一山麻緒(23)=ワコール=の後ろにつく形に。徐々に2人の間が開き始めた。

 15キロの通過は一山が49分27秒、前田は6秒差の49分33秒。周回遅れの選手を抜く場面も出てきた。

 ちなみに、2005年に野口みずきが2時間19分12秒の日本記録を樹立したときの15キロは49分22秒。03年に野口が2時間21分18秒の大会記録をマークした際の15キロは49分57秒だった。

 一山は大会記録を上回り、日本記録に迫る好ペースを維持している。(記録は速報値)

【中間点通過】

 先頭の一山麻緒(23)=ワコール=が20キロ地点を1時間5分58秒の好ペースで通過した。両腕をしっかりと振る力強い走りに変化はない。中間点は1時間9分35秒。

 前田穂南(24)=天満屋=は大きく遅れ、我慢のレースとなった。

 昨年までの市街地を巡るコースだと御堂筋で迎える20キロは沿道からの応援が多い場所。長居公園の周回コースで行われている今回は無観客で、選手は自身の走りに集中する形となっている。

 ちなみに、2005年のベルリンで野口みずきが2時間19分12秒の日本記録を樹立したときの20キロは1時間5分43秒。03年に野口が2時間21分18秒の大会記録をマークした際の20キロは1時間6分40秒だった。(記録は速報値)

【25キロ通過】

 川内優輝(33)=あいおいニッセイ同和損保=ら男性ペースメーカーがしっかりと役割を果たし、先頭の一山麻緒(23)=ワコール=は1時間22分38秒で25キロ地点を通過した。

 ちなみに、2005年のベルリンで野口みずきが2時間19分12秒の日本記録を樹立したときの25キロは1時間22分13秒。03年に野口が2時間21分18秒の大会記録をマークした際の25キロは1時間23分41秒だった。

 この5キロ、一山は若干ペースが落ちたが、大会記録を大きく上回るラップタイムを保っている。

 午後1時時点の気象条件は気温10・8度。気温はやや上昇している。(記録は速報値)

【30キロ通過】

 30キロは先頭の一山麻緒(23)=ワコール=が1時間39分40秒で通過した。この5キロは17分2秒かかり、スピードは落ちているが、まだ2時間20分切りを狙える好ペースだ。「現役最速ランナー」の称号を持つ一山は踏ん張れるか。

 一山の自己ベストは昨年の名古屋ウィメンズでマークした日本歴代4位の2時間20分29秒。その際の30キロは1時間40分31秒で、それを上回っている。

 ちなみに、2005年のベルリンで野口みずきが2時間19分12秒の日本記録を樹立したときの30キロは1時間38分48秒。03年に野口が2時間21分18秒の大会記録をマークした際の30キロは1時間40分34秒だった。(記録は速報値)

【35キロ通過】

 ペースメーカーの川内優輝(33)=あいおいニッセイ同和損保=らが、先頭の一山麻緒(23)=ワコール=に声をかけて励ます場面が増えてきた。35地点キロは1時間56分48秒で通過した。2003年に野口みずきが2時間21分18秒の大会記録をマークした際の35キロは1時間56分55秒で、まだ大会記録を上回っている。(記録は速報値)

【フィニッシュ】

 東京五輪代表の一山麻緒(23)=ワコール=が先頭でゴール地点のヤンマースタジアム長居に到着。2時間21分11秒の好タイムで初優勝を果たした。2003年に野口みずきがマークした2時間21分18秒の大会記録を上回った。

 今回は新型コロナウイルス感染予防の一環として、従来の市街地を巡る形から、長居公園(大阪市東住吉区)の1周約2・8キロの園路を約15周するコースで行われた。川内優輝(33)=あいおいニッセイ同和損保=ら男性のペースメーカーが先導する中、レースは序盤から一山と前田穂南(24)=天満屋=の一騎打ちに。13キロをすぎて前田が遅れ始めた後は、一山の一人旅となった。

 一山は05年のベルリンで野口が打ち立てた2時間19分12秒の日本記録を狙える好ペースでラップを刻んだ。25キロをすぎて徐々にペースが落ち、目標にしていた2時間20分切りは達成できなかったが、終盤に粘りを見せ、大会記録を更新した。(記録は速報値)

 一山麻緒の話「予定通り開催してもらい、感謝の気持ちでいっぱい。日本記録を出したかったが、私の力不足で達成できなかった。日本記録のためにやってきたので、今は悔しい」