鬼滅効果?「鬼と日本人」「江戸の妖怪革命」に注目集まる - 産経ニュース

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鬼滅効果?「鬼と日本人」「江戸の妖怪革命」に注目集まる

鬼滅効果?「鬼と日本人」「江戸の妖怪革命」に注目集まる
鬼滅効果?「鬼と日本人」「江戸の妖怪革命」に注目集まる
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 コミックス「鬼滅の刃」が映画やノベライズ作品などで大ヒットし、社会現象となる中で鬼を扱う学術本への関心も高まっている。

 鬼に関する歴史的変遷を考察した小松和彦著「鬼と日本人」(角川ソフィア文庫)は平成30年7月に発行、現在4刷。著者は妖怪学の第一人者として知られ、その著書には一定のファンもいるほど。本書でも人間に危害を加える邪悪な存在としての鬼のイメージについて、人間に福をもたらすような鬼の存在を指摘するなどして、単調なイメージの修正をせまる。また中世の鬼は姿かたちも多様で、角を持たない鬼も絵巻に登場するという。鬼百合、鬼畜、鬼監督など鬼の付く単語も多く、「鬼の歴史を考えるということは、隠された日本の歴史を発掘すること」という指摘には納得がいく。

 今月の大学入学共通テストの国語の問題文に採用された「江戸の妖怪革命」(同)も話題だ。著者の香川雅信さんは兵庫県立歴史博物館学芸課長。現在の「かわいい妖怪」が誕生した歴史的文脈と経緯を考察。近世と近代の2度にわたる妖怪観の転換に着目する論考は知的刺激に満ちている。