大阪で出るか2時間19分台 ベルリンより平坦な周回コースで好条件そろう - 産経ニュース

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大阪で出るか2時間19分台 ベルリンより平坦な周回コースで好条件そろう

大阪で出るか2時間19分台 ベルリンより平坦な周回コースで好条件そろう
大阪で出るか2時間19分台 ベルリンより平坦な周回コースで好条件そろう
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 第40回大阪国際女子マラソン(産経新聞社など主催、奥村組協賛)は31日、従来の市街地を巡るコースから、長居公園(大阪市東住吉区)の園路を周回する形に模様替えして行われる。猛威を振るう新型コロナウイルスの感染対策がコース変更の主な理由だが、平坦(へいたん)で曲がり角のない園路は、記録を狙うにはうってつけ。東京五輪代表の一山麻緒(23)=ワコール=と前田穂南(24)=天満屋=をはじめ、実力のあるランナーがそろった今回は、大会記録を大幅に更新し、国内のレースでは日本人で初めてとなる2時間19分台の好タイムも期待される。

記録重視のコース

 近年のエリートマラソンは生き残りを懸け、長所を競い合っている。好評を博したレースには世界のトップランナーが次々と集まるようになり、そうでない大会は淘汰される。優劣を分ける最大のポイントは、記録の出しやすさ。勝負よりも記録が重視される風潮が高まり、中でもコースの良しあしが、選手がレースを選ぶ決め手となっている。

 世界の主要なマラソン大会の中で「最も好記録が狙える」とされているのは、ベルリン。男子マラソンの世界歴代10傑のうち、2018年に2時間1分39秒の世界最高を出したエリウド・キプチョゲ(ケニア)をはじめ、6人がベルリンで記録を樹立した。女子でも、05年に野口みずきが今も日本最高として残る2時間19分12秒で走り、04年には渋井陽子が日本歴代2位の2時間19分41秒、01年には高橋尚子が同3位の2時間19分46秒をマークしている。特徴は高低差が約20メートルと起伏が少ない点。しかも、疲労で足が重くなる終盤が緩やかな下りとなっている。

あまりある好条件

 マラソン界のタイム重視の流れを突き詰めた先にあるのが、平坦な周回コースだ。非公認ながら、19年にキプチョゲが人類で初めて2時間を切る1時間59分40秒をマークしたウィーンのコースは、4キロの直線を往復する形だった。17年に2時間0分25秒を出した際にも、イタリア・モンツァのF1サーキットの2・4キロのコースを17・5周した。

 周回コースには、景色が代わり映えしない、気分転換を図りにくいなどのデメリットがあるとされる。だが、キプチョゲの挑戦の結果からも明らかなように、好記録を狙う上ではメリットの方が大きいといえる。

 大阪国際女子マラソンのコースは高低差が約5メートルと平坦なだけでなく、街中に位置する公園内の園路のため、風の影響を受けにくい。約6メートルの狭い道幅も、大人数だと走りにくいだろうが、限られた先頭集団なら、距離のロスが少なくて済む利点の方が大きいのではないか。さらに、今回は大会史上初めて、05年に野口が日本最高をマークしたベルリンと同様に、川内優輝(33)=あいおいニッセイ同和損保=をはじめとした男子6人がペースメーカーを務める。

 レース結果には、当日の気象条件なども大きく影響する。沿道の応援がないのもマイナス要因だろう。だが、補ってあまりある好条件がそろっている。