遠山・公明幹事長代理、不適切支出で収支報告訂正 深夜の銀座に続き

自身の資金管理団体が、キャバクラやガールズバーなどの支払いに政治資金を流用していた事が発覚、記者団に釈明する公明党・遠山清彦幹事長代理=29日午後、国会内(春名中撮影)
自身の資金管理団体が、キャバクラやガールズバーなどの支払いに政治資金を流用していた事が発覚、記者団に釈明する公明党・遠山清彦幹事長代理=29日午後、国会内(春名中撮影)

 公明党の遠山清彦幹事長代理=衆院比例九州=は29日、自身の資金管理団体からスナックやキャバクラへの不適切な支出があったとして、令和元年分の政治資金収支報告書の一部を訂正したと明らかにした。遠山氏は緊急事態宣言発令中の東京都内で深夜まで飲食店を訪れていたことも明らかになっており、執行部が党勢拡大を期す次期衆院選への影響は避けられない。

 「国民の皆さまに本当に、ただ申し訳ないという思いでございます」

 遠山氏は29日、国会内で記者団の取材に応じ、収支報告書の訂正について深々と頭を下げた。

 不適切な支出は5件約11万円分で、自身が関わっていたのは関係者とスナックに行った際の1件(2万円分)。残る4件は公設秘書が後援会関係者らとキャバクラで飲食した費用だったとしているが、監督責任は免れない。

 しかも3日前には、今月22日に深夜まで東京・銀座のクラブで知人と会っていたことが発覚し、謝罪に追い込まれたばかりだ。「クリーン」を売りにしている公明だけに、党本部には支持者からのクレームの電話が相次いでいる。

 次期衆院選で遠山氏が立候補を予定する神奈川6区は、前回平成29年衆院選で公明の現職が落選した選挙区だ。ただでさえ「劣勢を覆す厳しい戦い」(幹部)とされる中で、遠山氏が一層苦境に立たされるのは間違いない。

 石井啓一幹事長は29日の記者会見で、「(遠山氏には)必死になっておわび行脚をしてもらいたい」と有権者の信頼回復に努めるよう求めたが、党へのダメージも小さくない。今年は衆院選のほか、7月には公明が重視してきた東京都議選も控え、党幹部は「タイミングが悪すぎる。選挙に影響が出ないわけがない」と頭を抱える。

 石井氏は「国民の皆さまに失望感、不信感を与える結果になった」と重ねて陳謝したが、公明の支持母体である創価学会関係者さえ、「公明のイメージが失われるようなことがこれ以上出てくれば、支援者がついてこない」と苦言を呈している。(力武崇樹)