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食文化の神髄 支え続け 香川県・小豆島 小林希

 温暖少雨で水はけのよい気候風土である小豆島は、日本のオリーブ発祥の地でもある。島内では、農園だけでなく、街路樹や民家の庭先でオリーブの木が見られる。「小学校に入学するとオリーブの苗をもらい、家の庭に植えます」と地元の人はいう。人生の節目を祝い、オリーブと子供がともに育つ。栽培出荷のためだけでなく、人の暮らしの中に溶け込んでいる。

 他にも約400年続く手延べそうめんと、原料となるごま油の生産も歴史が古い。そうめんの箸分け体験やオリーブの収穫体験などを通して、旅行者にも食文化の価値が伝えられている。

 栄枯盛衰を経て途絶えてしまう文化や伝統が多いなか、小豆島では先代の誇りと匠の技が、しっかりと息づいているようだ。

 ■アクセス 高松港(香川県)、新岡山港(岡山県)、神戸新港(兵庫県)など各地からフェリーや高速船が運航している。小豆島には土庄(とのしょう)港、福田港など複数の港がある。

 ■プロフィル 小林希(こばやし・のぞみ) 昭和57年生まれ、東京都出身。元編集者。出版社を退社し、世界放浪の旅へ。1年後に帰国して、『恋する旅女、世界をゆく-29歳、会社を辞めて旅に出た』(幻冬舎文庫)で作家に転身。主に旅、島、猫をテーマに執筆およびフォトグラファーとして活動している。これまで世界60カ国、日本の離島は100島をめぐった。令和元年、日本旅客船協会の船旅アンバサダーに就任。新著は『今こそもっと自由に、気軽に行きたい! 海外テーマ旅』(幻冬舎)。

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