再起動 米国と世界

露、バイデン政権と対決 関係修復望まず国益追求

拘束中のナワリヌイ氏の釈放を求めて露全土で23日に行われたデモで露治安当局が参加者3600人超を拘束したことについて、サキ米大統領報道官は25日、露政権の対応を強く非難。ナワリヌイ氏の無条件の即時釈放も要求した。

しかし露政権は「内政干渉だ」と一蹴。プーチン氏は27日の演説で、「内政干渉は軍事衝突のリスクを招く」と米国を牽制(けんせい)した。

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露政府系シンクタンク「露外交評議会」の米露関係専門家、ティモフェエフ氏は、ウクライナ情勢や人権問題、サイバー攻撃疑惑などで米露の相互不信は極めて深くなっていると指摘。バイデン政権だけでなく、米議会や米世論もロシアとの関係改善を望んでいないことから、「米露関係は悪化しても、良くなることはない」とみる。

露著名外交評論家のルキヤノフ氏は「長年の対立で米露は関係改善の必要性を見いだせなくなっている」と説明。ロシアは今後、米国や国際社会への配慮をさらに弱め、「米国一極支配の否定」、「国内秩序の維持」という自らの優先事項を推し進めるとみる。

「ロシアは舞踏会に行く(着飾った)貴婦人ではない」。ラブロフ露外相も18日、こう語り、ナワリヌイ氏拘束に対する米欧の批判を意に介さず、自らの利益に基づいて必要な措置を取る考えを強調した。

(モスクワ 小野田雄一)

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