千葉市長、コロナワクチン接種「かかりつけ医療機関でも」検討

 千葉市の熊谷俊人市長は27日、日本テレビの朝の情報番組「スッキリ」に出演し、新型コロナウイルスワクチンの65歳以上の接種について、会場での集団接種のほかに、「高齢者と普段つながっている診療所にいかに協力いただけるか医師会と調整している」と述べ、市内の医療機関でも接種できるよう検討していることを明らかにした。

 同市の65歳以上の対象者は約25万人。政府は、65歳以上の人がワクチンを2回接種し終えるには3カ月かかると想定している。番組では政府の計画を同市にあてはめた場合、「1日約8千回」の接種が必要だと紹介した。

 これに対し、熊谷市長は「集団接種では1日3千回前後が限界と思っている」と説明。その上で「(各高齢者に)身近な医療機関で接種できるかがカギだ」と述べ、高齢者がインフルエンザワクチンを接種したことがある医療機関やかかりつけ医で接種できるよう市医師会と協議していることを明らかにした。集団接種の会場については「できる限り高齢者が来やすい駅近くをおさえる」と述べた。

 熊谷市長は番組終了後、自身のツイッターでも集団接種について、「確保した貴重な医療スタッフがワクチン供給不足や利用者の偏りで無駄になるリスクもある。普段ワクチンを打っている地域の医療機関で接種可能な体制をいかに構築するかが重要」などと説明した。

 千葉市は今月15日に「ワクチン接種推進室」を設置し、65歳以上の高齢者への接種などの準備を進めている。

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