大阪国際に世界陸上代表3人が集結 次のステップへ決意 - 産経ニュース

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大阪国際に世界陸上代表3人が集結 次のステップへ決意

2019年世界陸上の女子マラソンで力走する(左から)谷本、池満、中野。そろって大阪国際に出場する=2019年9月、ドーハ(桐山弘太撮影)
2019年世界陸上の女子マラソンで力走する(左から)谷本、池満、中野。そろって大阪国際に出場する=2019年9月、ドーハ(桐山弘太撮影)

 日本代表の経験を糧に、新たなスタートラインに立つ。31日号砲の「第40回大阪国際女子マラソン」(産経新聞社など主催、奥村組協賛)には2019年世界選手権(ドーハ)代表の谷本観月(天満屋)池満綾乃(鹿児島銀行)中野円花(岩谷産業)の3人が集結した。ドーハの後、必ずしも満足いく成績を挙げられたわけではない。それでも日の丸を背負った誇りとともに、心機一転、レースに臨む。

 3人は同年のマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)の出場権を獲得していたが、MGCから東京五輪を目指すよりも、同時期の開催だった世界選手権で日の丸を背負って走る選択をした。「世界陸上を走れるのも選ばれた人間だけ。人生の中でも誇れること」と中野。ドーハは猛暑の中の過酷なレースとなり、池満は途中棄権したものの、谷本が7位入賞、中野も11位に食い込んだ。

 ただ、3人にとって世界選手権後の道のりは決して平坦ではなかった。谷本は新型コロナウイルスの影響で海外合宿ができなくなり、戸惑いを抱えた時期もあった。だが、東京五輪代表の前田穂南をはじめ、チームの後輩たちと過ごす時間が増えたことが刺激になったという。「前田は春先に練習場所が使えないときも自分で走っていた」。自身も駅伝でチームに貢献したい思いが強くなり、少しずつ前向きに練習に取り組めるようになった。

 池満は世界選手権でコンディションの調整がうまくいかず、完走できなかっただけに「もう一度チャレンジしたい」と強調する。今年度は決して調子は良くなかったが、大阪国際を新たなきっかけをつかむレースと位置付ける。東京五輪代表の一山麻緒(ワコール)は同じ鹿児島出身で6つ年下。「少しでも近づきたい」と話す。

 中野は昨年6月に岩谷産業に移籍し、アテネ五輪金メダルの野口みずきを育てた広瀬永和(ひさかず)監督の指導を仰いでいる。世界選手権の後は故障もあって引退を考えた時期もあったが、広瀬監督の下で心機一転、マラソン練習に取り組むようになった。以前は腹筋が50回しかできなかったが、体幹を鍛えるため、今は腹筋100回を何セットもこなせるようになったという。

 3人で再び同じスタートラインに立つこともモチベーションになる。谷本が「負けたくない思いは、ちょっとある」と話せば、中野も「狙っているタイムが同じぐらいだと思うので、互いに切磋琢磨しながら走れたらいい」。ゴールの先に次の目標が見えてくる。 (丸山和郎)