がん電話相談から

Q閉経後に子宮内膜が肥厚し「がんかも」と心配

【がん電話相談から】Q閉経後に子宮内膜が肥厚し「がんかも」と心配
【がん電話相談から】Q閉経後に子宮内膜が肥厚し「がんかも」と心配
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Q 50歳代女性です。検査で子宮内膜の厚さが令和元年10月に3・3ミリだったのが、2年11月には6・8ミリと2倍以上になりました。検査を受けたところ、「がんではないので大丈夫」と言われ、経過観察になりました。ただ、下腹部の張りや腰痛、時々月経時のような出血があり、心配が残ります。

A 子宮内膜(正式には子宮体部内膜)は、性成熟期では卵巣由来の性ホルモンの作用で、月経周期に応じて大きく変化します。卵胞ホルモン(エストロゲン)の作用で日ごとに子宮内膜は肥厚(ひこう)し、排卵前には前後径で12~14ミリになります。排卵すると、エストロゲンのほかに黄体ホルモン(プロゲステロン)も分泌され、子宮内膜はさらに肥厚して前後径で14~20ミリになるだけでなく、水分を多く含むように変わり、月経を迎えます。

一方、閉経すると、性ホルモン分泌は数年をかけて次第に減少し、子宮内膜は3~5年で菲薄(ひはく)化(薄くなること)して2~3ミリとなり、60歳代では線状(筋状)になります。閉経後に子宮内膜が肥厚するのは異常です。どんな検査を受けましたか。

Q 子宮内膜細胞診を受けました。

A それは子宮体がんを疑っての検査です。子宮内膜細胞診は子宮腔内(くうない)に細いブラシを挿入して内膜細胞を擦過(さっか)する検査です。場合によっては、子宮内膜組織診断(掻爬診)を行います。この検査は子宮腔内に先端が鋭匙になっている細い金属棒を挿入して、内膜組織を削り取るものです。

Q 検査では子宮体がんは否定されたのに、どうして肥厚するのでしょうか。

A それは、何らかの理由で女性ホルモンが作用していると考えられます。閉経してからの年数が3~5年だとすると、卵巣からわずかにエストロゲンが分泌されているのかもしれません。閉経後、1年に1~2回微量の性器出血が数日続き、驚かされるのは、このタイプの出血です。