日本新、みんなの笑顔の先に 大阪国際で注目の一山麻緒(1/2ページ) - 産経ニュース

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日本新、みんなの笑顔の先に 大阪国際で注目の一山麻緒

陸上日本選手権長距離種目の女子1万㍍で力走する一山麻緒=2020年12月4日、ヤンマースタジアム長居(松永渉平撮影)
陸上日本選手権長距離種目の女子1万㍍で力走する一山麻緒=2020年12月4日、ヤンマースタジアム長居(松永渉平撮影)

 第40回大阪国際女子マラソン(産経新聞社など主催、奥村組協賛)は31日に号砲を迎える。今大会のキャッチコピーは「超えろ。チームJAPAN」。レースにかける東京五輪代表2人の思いを紹介する。

 「超えたいもの? (日本記録の)2時間19分12秒ですね」

 東京五輪代表の一山麻緒(ワコール)は大阪国際での目標について迷いなく言い切る。「大阪でスカッとする走りができたら五輪でも強みになる。全ての方に開催してよかったと思ってもらえる走りをしたい」。コロナ禍のレースであるからこそ、かっこいい走りを見せたい思いが強い。

 2019年9月のマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)で6位に終わった後は、もう走りたくないと考えた時期もあったが、永山忠幸監督とも面談を重ね、五輪代表の最後の1枠を目指して(翌年3月の)名古屋ウィメンズを走ろうと気持ちを切り替えられたから頑張れた。2時間20分29秒をマークした名古屋のレースでは「走っている途中から(監督やスタッフに)感謝の気持ちしかなかった」と振り返る。

 マラソンは孤独なスポーツだが、レースを重ねるたびに周囲の励ましに支えられていることに気づかされている。「自分のためだけじゃ頑張れない。応援してくれる人の喜ぶ顔が見たいから頑張れる」。今大会は沿道の声援もないが、ゴール後に一緒に喜んでくれる人の姿を想像しながら走るつもりだ。

 「今も緊急事態宣言が出ている中、選手のために開催を準備してくれている人たちに感謝の気持ちでいっぱい」と実感を込める。今大会のペースメーカーを務める川内優輝(あいおいニッセイ同和損保)も1カ月前から大阪国際でのペースを刻む練習をしていることを知った。「時計は一切見ないで、ペースメーカーに付いていって、記録にチャレンジしたい」。その思いが一層強くなった。