話の肖像画

歌手・郷ひろみ(65)(24)お互い多く学んだ「新御三家」

西城秀樹さんの葬儀・告別式会場には、野口五郎さんと一緒の「新御三家」の写真パネルが掲げられた =平成30年5月、東京・青山葬儀所
西城秀樹さんの葬儀・告別式会場には、野口五郎さんと一緒の「新御三家」の写真パネルが掲げられた =平成30年5月、東京・青山葬儀所

(23)へ戻る

《昭和40年代後半から、西城秀樹さん(平成30年5月16日死去、享年63)、野口五郎さん(64)とともに新御三家と呼ばれた。ライバル心は》

人それぞれの考え方にもよりますが、僕自身は人に対して敵対心を持つとか、ライバル意識を持つということはなかったような気がします。(人気絶頂期に活動を停止して)アメリカに音楽留学に行った話をしましたが、「行った自分」と「行かなかった自分」はどんなふうに違いが出るんだろうかという考え方です。「やった自分」と「やらなかった自分」はどうなるか。だからライバルは自分自身なんです。

世間で言われているライバルという気持ちは、すごく無駄だなと思うんですよ。つまり自分が優位に立てば、つまらない優越感しか生まれてこない。逆に劣っていたとしたら、憎むというか、醜い劣等感しかないんですよ。そういう気持ち、マイナスなものを持つということは、僕はあまり好きじゃない。できるだけマイナスは入れたくない。マイナスイオンは別ですが…(笑)。

《一般的な話、人は他人と比較して優越感に浸りがちだが…》

優越感に浸るということは、現状に甘んじることだと僕は思う。だから優越感に浸ることはない。子供の頃、すごく運動神経のいい子がいたり、勉強ができる子もいる。でも明らかに晩年になって、すばらしい成果を上げてきている人もいるわけです。人の成長のスピードというのはそれぞれが違いますから、その人の成長のスピードを見てあげた方がいい。人は大人になっても成長し続けるんです、ゆっくりであっても。モチベーションを上げるために、他人と比較した方が次に進めるという人もいると思う。それはその人の考えだから、僕がとやかく言うことじゃないと思う。

会員限定記事会員サービス詳細