公立校が圧倒的有利 センバツ21世紀枠の20年

平成25年の第85回大会で力強く入場行進する土佐(高知)の選手ら。21世紀枠で出場した唯一の私立校だ(沢野貴信撮影)
平成25年の第85回大会で力強く入場行進する土佐(高知)の選手ら。21世紀枠で出場した唯一の私立校だ(沢野貴信撮影)

 3月19日に開幕する予定の第93回選抜高校野球大会の出場校が、1月29日に決まる。センバツの特色の一つになっている「21世紀枠」は、今春の大会で創設20年。昨秋の明治神宮大会がコロナ禍で中止され、優勝校の地区に与えられる出場枠1が宙に浮いたため、今年は例年より1校多い4校が選ばれる。さまざまな理由で甲子園の土を踏むチャンスに恵まれないチームを救済しようと設けられた21世紀枠には、コロナ禍で中止された昨年大会の3校を含めこれまで54校が選ばれたが、選考基準が野球の成績以外にあるため、物議を醸したことも少なくない。

曖昧な基準

 21世紀枠は「文武両道」「困難克服」「地域密着」などで高校野球の模範となっているチームにスポットを当てる制度。秋季大会に128を上回る学校が出場する都道府県ではベスト32、それ以外ではベスト16以上のチームを各都道府県が1校ずつ推薦し、全国9地区の代表推薦校に絞った上で、当初は2校、平成20年からは3校(25年のみ4校)を選出している。

 選考の基準には、やはり曖昧な部分がある。自然災害の被災地にあるチームが選ばれることは多々あり、時事問題や流行に敏感という指摘もある。15年の柏崎(新潟)は、前年秋に帰国した北朝鮮拉致被害者の母校だったことで話題になった。昨年の帯広農(北海道)は、前年9月まで放送されたNHK連続テレビ小説「なつぞら」の舞台が十勝地方だったため、選考前から「当選」を有力視する声が聞こえていた。選考委員会では例年、候補校が所属する各高野連代表が行うプレゼンテーションの印象も選考を大きく左右しているという。