千秋楽は「自分の相撲取り切る」 初V王手の大栄翔  - 産経ニュース

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千秋楽は「自分の相撲取り切る」 初V王手の大栄翔 

【大相撲一月場所(初場所)十四日目】○大栄翔(はたきこみ)玉鷲●=両国国技館(塩浦孝明撮影)
【大相撲一月場所(初場所)十四日目】○大栄翔(はたきこみ)玉鷲●=両国国技館(塩浦孝明撮影)

 大相撲初場所14日目は23日、両国国技館で行われ、平幕大栄翔が玉鷲をはたき込んで2敗を守り、単独トップに立った。

 悲願の初優勝に王手をかけた。2敗を守った大栄翔が頭一つ抜け出した。勝負の余韻が残る赤い顔で花道を引き揚げ「良い緊張感の中でやれている。勝ち星を積み上げたことは素直にうれしい」と喜んだ。

 同じ突き押し相撲の玉鷲との一番。大栄翔はどちらが先に押し込めるかの「立ち合い勝負」とみていた。もろ手でぶつかり、狙い通り踏み込み先手を取った。力強く腕を伸ばし前進。俵に足がかかった玉鷲が前のめりになったところを見逃さず、はたき込んだ。「しっかり前に出られている。流れの中でのはたきなので大丈夫」と胸を張った。

 稽古環境に恵まれた27歳は進境著しい。所属の追手風部屋は関取が6人いる。四つ相撲で腰の重い遠藤、突き押しに小技が光る翔猿ら個性に富んだ力士と胸を合わせ、取り口の幅を広げてきた。

 十両では同部屋の剣翔が単独トップに立っている。同じく千秋楽に優勝がかかる。剣翔によると、大栄翔と部屋で一緒に食事しながら「『頑張ろうな』ってお互い励まし合っている」という。幕内と十両で同部屋の力士が優勝を果たせば、平成17年九州場所の高砂部屋勢(幕内朝青龍、十両闘牙)以来の快挙となる。

 初場所は琴奨菊、稀勢の里、栃ノ心、玉鷲、徳勝龍と、ここ5年続けて初優勝力士が生まれている。大栄翔も流れに乗りたいところ。「(千秋楽は)気持ちを強く持って、自分の相撲を取り切りたい」。賜杯はすぐそこにある。(浜田慎太郎)