花田紀凱の週刊誌ウオッチング

〈805〉コロナ対策「後手後手って言うけども…」

爆笑問題の太田光さん(飯田英男撮影)
爆笑問題の太田光さん(飯田英男撮影)

『ニューズウィーク日本版』(1・19)が表紙に大きく「トランプは終わらない」。が、むろん、熱烈トランプ支持者が期待しているような内容ではない。

4年半前、トランプ氏が共和党候補者指名を獲得したとき、「自称『救世主』がアメリカを破壊する」と書いた同誌コラムニストのグレン・カール(元CIA工作員)はこう分析。

〈アメリカの民主主義に対してそれ(議事堂乱入)以上に大きな危険の種は、昨年11月の大統領選でトランプに投票した膨大な数の有権者の思考の中に潜んでいる。それにより、アメリカは、トランプが去った後も長期にわたり、社会的・政治的な分断と衝突に苦しめられるだろう〉

〈共和党は、異人種に対して被害者意識を抱く人々の政党と化していて、政府の機能を有用なものと考えず、自分たちの「リーダー」を祭り上げることにより、民主政治の「抑制と均衡」の仕組みを弱体化させようとしている。これは、もはやファシズム以外の何物でもない。問題は、そのような政党がアメリカの2大政党の1つであることだ〉

典型的、メインストリームメディアの論調だ。

2大週刊誌がそろって菅義偉政権批判。

『週刊文春』(1月21日号)「『菅さんがおかしくなっている』二階も逃げ始めた」。『週刊新潮』(1月21日号)が「『菅官邸』崩壊!」。

両誌とも、ま、政界ゴシップレベル。

それより、『週刊朝日』(1・22)でインタビューに答えた爆笑問題・太田光の方がまともなことを言っている。

〈後手後手って言うけども、どうしたって後手になるんですよ。それは経済を止めたくない、でもコロナも収束させたい、そのギリギリのラインを狙うからだよね。(中略)ギリギリでの急ブレーキになるんだから、「なんだよ期待させといて」と落胆したり怒ったりするのではなく、もう少し世の中が理解したほうがいい〉

『文春』のトップ「石破茂掟(おきて)破りの博多ふぐ9人宴会」。

〈「これ会食っていうのかしら」〉

それはないでしょうよ。

(月刊『Hanada』編集長)

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