コロナ禍で海賊も増加 アジア海域、5年で最悪

 アジア海賊対策地域協力協定(ReCAAP)情報共有センターが15日、2020年の年次報告書を発表した。アジア海域の海賊被害発生件数(未遂を除く)は前年比32%増の95件で、過去5年で最悪の水準だった。新型コロナウイルス流行による経済の悪化が原因とみられるという。

 センターの黒木雅文事務局長は大幅増の要因を「新型コロナ流行で経済的な苦境に陥った沿岸住民が海賊行為に加わった」と分析、各国に対策強化を呼び掛けた。

 センターによると、最も海賊行為が多かった海域はシンガポール沖の海峡で34件発生した。発生場所は、インドネシアのビンタン島などに近いシンガポールの東側に集中していた。

 また、マレーシア東部ボルネオ島沖のフィリピンに近い海域も海賊行為が多かったという。バングラデシュやインドでは港湾に停泊中の船を襲うケースが増えた。(共同)