警視庁、新規留置者にPCR検査実施へ 全国初

警視庁=東京都千代田区
警視庁=東京都千代田区

 警視庁が、新たに留置される予定の容疑者に対し、新型コロナウイルス感染防止対策としてPCR検査を全員に実施することが15日、警視庁関係者への取材で分かった。早ければ来週にも開始する。全国の警察で初めての試みという。

 警視庁ではこれまで、発熱など感染が疑われる症状が出ていたり、家族ら周辺に感染者がいたりした容疑者に対し、医療機関に依頼してPCR検査を実施していたが、今後は無症状を含め全員を対象とする。

 警視庁施設に検査機器を設置し、警察署などから検体を運び入れ、結果を連絡する態勢を整備する。陽性と判明した場合は医療機関に引き継ぎ、入院や釈放などの措置を取る。

 警視庁の留置施設での感染者は計38人。昨年12月には、新宿署に収容された17人が感染していたことが判明した。集団感染の可能性があり、収容者を他の施設に移送して留置場を一時閉鎖した。

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