「性暴力なくす社会に」滋賀の社福法人損賠訴訟で原告 - 産経ニュース

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「性暴力なくす社会に」滋賀の社福法人損賠訴訟で原告

記者会見に臨んだ元職員の女性ら=「愛成会」と「グロー」の性暴力とパワハラ被害者を支える会提供
記者会見に臨んだ元職員の女性ら=「愛成会」と「グロー」の性暴力とパワハラ被害者を支える会提供

 障害者の文化芸術活動推進に取り組む社会福祉法人「グロー」(滋賀県近江八幡市)の北岡賢剛前理事長(62)から性暴力やセクハラを繰り返し受けたとして、元職員の女性ら2人が北岡氏とグローに計約4200万円の損害賠償を求めた訴訟。東京地裁で14日に行われる第1回口頭弁論を前に、被害を受けた原告の女性2人がオンラインで記者会見し、「性暴力を少しでもなくす社会が創生されるよう、多くの人と考えていきたい」などと訴えた。

 訴えによると、原告の女性2人のうちの1人は出張先のホテルで北岡氏に無理やり胸や下半身を触られるなどの被害を受け、一昨年8月に退職。グローと提携関係にある別の社会福祉法人の幹部を務めるもう1人の女性も性暴力の被害に遭い、ともに心的外傷後ストレス障害(PTSD)の症状に苦しんでいるという。

 原告代理人らによると、福祉業界の現場では多くの女性が働いているものの、幹部職員のほとんどを男性が占めている。女性2人は12日の会見で「ハラスメントを受け流すことがプロであるとの慣習があり、そのような環境からも被害が生まれやすい」と指摘。「訴訟を通じて(性暴力などで)泣き寝入りしている被害者の力にもなりたい」と訴訟の意義を強調した。

 グローは滋賀県内で障害者アートの美術館やグループホームなどを運営。障害者らの優れた絵画や陶芸作品などを発信しており、北岡氏はその第一人者として知られる。グロー側は「当方の主張を的確に行い、適切かつ真摯に対応する」と争う姿勢を示している。