定置網のクジラ、誘導できず捕獲 和歌山・太地町 海外から批判の恐れも

 和歌山県太地町は11日、同町沖400メートルの大型定置網に昨年12月24日から入り込んでいたミンククジラ1頭を太地水産共同組合が捕獲したと発表した。

 ミンククジラは体長6・3メートル、重さ約3トン。同組合は県と協議しながら逃がす努力を続けてきたが、出口まで誘導できなかった。長い間とどまると網の破損などの被害が想定されるほか、網に掛かった魚を水揚げすることができず、影響が懸念されていた。

 太地町に居住する米国人ジャーナリスト、ジェイ・アラバスターさんによると、近年、捕鯨やイルカ漁に反対する外国人が町を訪れ、監視活動を続けてきたが、今季は新型コロナウイルス禍で激減。その代わり、日本人活動家が町内に滞在し、漁の様子をネットで拡散するようになった。

 このミンククジラの動向は英国などの主要メディアでも報じられており、ジェイさんは「クジラを捕獲したことで町への批判が高まる恐れがある」と話した。