【縁 災害が結んだ、私たち】(7)きっかけ食堂 コロナ禍もオンライン交流で東北との縁つなぐ(3/3ページ) - 産経ニュース

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縁 災害が結んだ、私たち

(7)きっかけ食堂 コロナ禍もオンライン交流で東北との縁つなぐ

 代わりに取り入れたのが「オンラインきっかけ食堂」。参加者は東北の料理や酒を用意して自宅から交流する。被災地の生産者らをゲストに招いて親交を深めることもできた。実際の食堂では経験できないメリットもあった。

 一方で、客同士が顔を合わせて自由に語り合い、東北の魅力を伝え合う「場」の存在価値も再確認した。「今年の3月11日には京都で被災地に思いをはせる場を設けたい」。震災から10年。武田らは新たな交流の形を模索しながら、復興への思いを新たにする。

 「きっかけ食堂を全国に広げ、震災のことを忘れさせないきっかけを作り続けたい。それが私たちにできる、私たちなりの支援だと信じています」(桑村大)

 きっかけ食堂 食を通じて東北の被災地や復興を考える「きっかけ」をつくろうと、平成26年5月に立命館大の学生3人が立ち上げた酒場。京都市内の飲食店を借りて毎月11日に営業し、東北の食材や地酒を提供する。30年には復興支援に取り組む民間の個人・団体をたたえる復興庁の「新しい東北」復興・創生顕彰に西日本から唯一選ばれた。昨年2月にNPO法人化。京都以外にも、東京や名古屋、仙台など全国9カ所に店舗ができ、活動は全国に広まりつつある。

=敬称略、終わり