【コロナ禍を生きる】(4)VRでファンと交流 バスケ宇都宮ブレックス ネットに活路(1/2ページ) - 産経ニュース

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コロナ禍を生きる

(4)VRでファンと交流 バスケ宇都宮ブレックス ネットに活路

宇都宮ブレックスが配信するアプリ「VR BREX WORLD」。ファン同士の交流も可能だ(チーム提供)
宇都宮ブレックスが配信するアプリ「VR BREX WORLD」。ファン同士の交流も可能だ(チーム提供)

 VR(バーチャルリアリティー、仮想現実)で再現されたバスケットボールBリーグ・宇都宮ブレックスの本拠地、ブレックスアリーナ宇都宮(宇都宮市元今泉)の中をファンが歩き回る。チャット機能でファン同士が交流でき、選手の生ボイス配信やフリースローゲームなどが楽しめるイベントも行われた。新型コロナウイルスの影響で試合での観客制限が続く中、ブレックスはスマートフォンアプリ「VR BREX WORLD」を通じて、ファンとチームの絆を強めようとしている。

 選手が華麗なプレーを見せ、客席を埋めつくしたファンが歓声を上げる。そんな当たり前だった光景は、新型コロナの出現で一変した。感染防止のため観客制限を余儀なくされ、県内の各プロスポーツチームは厳しい経営状況にある。

 Bリーグは昨シーズンの佳境を迎えた昨年3月、感染拡大で打ち切られた。「仕方ないと理解はしたが、経営への影響は計り知れないと思った」。ブレックスの運営会社、栃木ブレックスの藤本光正社長(38)は振り返る。無事に開幕した今シーズンだが、アリーナに響き渡っていた名物の応援は拍手に取って代った。

 打ち切りによる売り上げ減少が響き、同社の昨年6月期は1億4300万円の赤字に。今シーズンの観客数の上限は約2千人とアリーナの収容人数の半分。興行としては苦しい状況が続く。

 そんな中で同社が活路を見いだしたのが、インターネットを活用したファンへの訴求だ。昨年4月にオンラインショップで発売した新商品が好評を博したのを皮切りに、ネット配信でさまざまな仕掛けを行った。選手のトークイベントや、選手の素顔が楽しめる動画を動画投稿サイト「YouTube(ユーチューブ)」で公開すると、視聴者は一気に増加。これにより、トークイベントの視聴者がサイトを通じて一定の額を支払う投げ銭や、動画につく広告による収入が入るようになった。

 藤本社長は「入場料収入が下がるのは仕方がない。これまでになかったオンラインへの取り組みの芽は、生え始めている」と話す。