新潟県内の雪による死傷者が先月1日から今月6日朝までに142人となり、同期の数字としては過去10年で最多となっていることが県危機対策課の調べでわかった。全体の約7割が雪下ろし作業中に屋根から転落したり、はしごを踏み外したりしたことが原因。
内訳は死者が6人、骨折などの重傷者70人、軽傷66人。今月3日には、柏崎市で小学3年の男児(9)が稼働中の除雪機に巻き込まれて死亡したほか、妙高市でも屋根の除雪をしていた男性(58)が転落して死亡した。
県内は8日夜から再び大雪予報となっており、熊倉健防災局長は「除雪作業はヘルメット着用などの安全対策をしっかりとったうえで、家族や地域、ボランティアなどと一緒に無理せずに行ってほしい」と呼びかけている。
過去10年で最悪の人身被害について、同課は「先月中旬と年末に立て続けに大雪に見舞われ、除雪をする県民にも疲労が蓄積しているためではないか」とみている。