NTTドコモの電子マネー決済サービス「ドコモ口座」で他人の銀行口座から現金を不正に引き出したとして、警視庁サイバー犯罪対策課などの合同捜査本部は6日、電子計算機使用詐欺容疑などで、住所不定、無職、菅(かん)拓朗被告(37)を逮捕した。「全く身に覚えがない」と容疑を否認している。
サイバー犯罪対策課によると、事件当時、ドコモ口座はサービス対象をドコモ携帯の利用者に限定していたが、菅容疑者は知人から譲り受けたドコモ携帯を使ってドコモ口座を開設。他人の銀行口座とドコモ口座をひもづけし、現金を不正に引き出していた。
逮捕容疑は平成31年3月1日、ドコモ口座に不正に入手した他人名義の銀行口座情報を登録。他人の口座から約100万円をドコモ口座にチェージし、現金を引き出したとしている。
同様の手口で、31年2~令和元年8月の間に、約60人の口座から約2300万円を不正に得ていたとみられる。