東京都江東区の豊洲市場で5日、今年最初の取引となる「初競り」が開かれた。例年注目されるマグロは208・4キロの青森県大間産クロマグロがこの日最高値の2084万円で競り落とされた。
昨年、一昨年のような億単位の値は付かなかったが、都によると、統計のある平成11年以来7番目の高値となった。
競り場にはつやつやと輝くマグロが並んだ。午前5時すぎに競りが始まると、独特の発声や手の合図で次々と落とされた。
今年は新型コロナウイルスの影響で一般客の見学は中止に。競りの参加者はマスク姿で臨んだ。市場関係者にコロナ感染者が多数出たことから「3密対策に協力をお願いします」とのアナウンスが繰り返し流れた。競りの見学は昨年12月26日以降、中止となっている。