新型コロナウイルス感染拡大に関連する昨年の解雇や雇い止め7万9608人のうち、アルバイトやパートなど非正規労働者が少なくとも3万8千人を占めることが4日、厚生労働省の集計で分かった。全体の約半数に当たり、非正規雇用が受ける影響の大きさが鮮明となった。
厚労省は2月からコロナ関連の解雇者を集計しているが、正規、非正規など雇用形態別の集計は5月下旬から始めた。そのため実際に解雇、雇い止めにあった非正規労働者はもっと多いとみられる。
集計によると、緊急事態宣言が明けた直後の5月下旬から6月末にかけて、1カ月で1万人ほど急増。夏は1カ月で6千人前後で推移し、秋になって増加ペースがやや鈍化した。解雇、雇い止めとなったまま、新たな仕事が見つかっていない人も多い。