サルの食害に強い「アピオス」栽培 漁業の村に新たな特産品を(1/2ページ) - 産経ニュース

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サルの食害に強い「アピオス」栽培 漁業の村に新たな特産品を

アピオスの特産品化を目指して奮闘する園山和徳さん=青森県佐井村(福田徳行撮影)
アピオスの特産品化を目指して奮闘する園山和徳さん=青森県佐井村(福田徳行撮影)

くるくる佐井村代表理事 園山和徳さん(36)

 本州最北端・青森県下北半島に生息しているニホンザルの食害を打開しようと、北米原産のマメ科の野菜「アピオス」の栽培に取り組んでいる。アピオスは生で食べると気分が悪くなるため、サルが食べないという特長に着目。漁業が主産業の村の新たな特産品としてPRしていく。

 島根県出雲市出身。大学で地方行政を学んだことがきっかけで、特に僻地(へきち)の情報発信、活性化に興味を持った。「以前、仕事で訪れた際に頑張っている村だと思い」国の後押しで各自治体が募集している地域おこし協力隊として平成25年に来村した。着地型、体験型の観光振興プログラムなどの作成に携わる一方で、サルが農作物を食い荒らす被害を目の当たりにした。

 下北半島のニホンザルは国の天然記念物に指定されており、ヒト以外の霊長類では最も北に生息することから「北限のサル」と呼ばれる。生息数は約2400頭に上るとされ、年々、頭数が増えているとの指摘もあり「食害に悩む村民の生活を何とか手助けしたかった」という。こうした中、冷涼な下北地方の風土に合った作物として、サルが敬遠するアピオスの存在を知った。

 アピオスは、明治時代に米国から輸入されたリンゴの苗木に紛れて日本に入ってきたとされる。和名は「アメリカホドイモ」。鉄分、食物繊維、タンパク質、カルシウムなどが豊富で、近年、「ヤーコン」「キクイモ」と並んで世界3大健康野菜に数えられる。