【縁 災害が結んだ、私たち】(2)福島へ、子供たちへ 自分が出来ること MAN WITH A MISSION×「F-WORLD」代表、平学さん (2/3ページ) - 産経ニュース

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縁 災害が結んだ、私たち

(2)福島へ、子供たちへ 自分が出来ること MAN WITH A MISSION×「F-WORLD」代表、平学さん 

 スノーボードやサーフィンなど、福島の自然を生かした仕事をしていた平は、放射線量を気にして外で遊べない子供たちのために、屋内施設を作るプロジェクトを計画した。マンウィズはライブやグッズの売り上げ、集まった募金を寄付し、背中を押した。

 平成27年、スケートボードやボルダリングができる施設「チャンネルスクエア」が完成。平は「原発事故の後、ガムシャラにやってきた中で、マンウィズにエネルギーをもらった」と話す。

 タナカはこう応じる。

 「デメリットに勝るメリットを作り、プラスの部分で盛り上がる流れを作っていきたかった」

 マンウィズの被災地支援は東日本大震災の被災地だけではない。27年の関東・東北豪雨、28年の熊本地震、29年の九州豪雨、30年の北海道東部地震…。令和2年7月の熊本豪雨でも、被災地にはタナカの姿があった。自ら重機を操り、泥をかき出し、がれきを片付ける。そして、ライブを開き、人と街を勇気づける。

 活動はファンにも広がる。支援プロジェクト「#サポウィズ」を立ち上げ、寄付だけではなく、タナカや支援仲間と汗を流す。被災地でのライブを訪れることもサポートの一環だ。

 タナカは言う。

 「やりたくてやっているわけじゃない。自分たちが発信することで、少しでも被災地の現状を知ってもらえればという思いで、やれることをやっているだけ」

 オオカミ姿でクールなサウンドを奏でる世界でも類のないバンド。甲子園球場をグラウンドまで埋め、欧米ツアーをこなす存在になっても、被災地に足を運ぶことをいとわない。

 メジャーデビューしたのは震災が起きた年だった。バンド名の「MAN WITH A MISSION」は英語で「使命を持った男」という意味がある。

 シンプルすぎるほどの思いで、タナカは動く。

 「困っている人がいて、困っている理由があれば、現場に行く。周りにも、少し目を向けることの出来る人が、少しでも増える世の中になってほしい」(大渡美咲、オオカミの言葉は日本語に翻訳して紹介しました)