元日の初詣激減、明治神宮は75%減 分散参拝も進む

明治神宮に初詣に来る人々=2日午後、東京都渋谷区の明治神宮(松井英幸撮影)
明治神宮に初詣に来る人々=2日午後、東京都渋谷区の明治神宮(松井英幸撮影)

 全国の主要神社の元日の初詣の人出が、昨年との比較で2~5割程度にとどまったことが2日、スマートフォンの位置情報を基にした人出データで分かった。元日、大みそか以外の人出が元日を上回った神社もあり、分散参拝の呼びかけが一定程度奏功したとみられる。

 システム会社「アグープ」のデータで、明治神宮(東京)、住吉大社(大阪)、熱田神宮(愛知)、鶴岡八幡宮(神奈川)の人出を比較した。

 元日の人出は、感染者数が全国に比べて多い東京と大阪にある明治神宮と住吉大社が前年の25%で、鶴岡八幡宮(45%)や熱田神宮(31%)より少なかった。大みそかでは、明治神宮47%、住吉大社46%、鶴岡八幡宮73%、熱田神宮68%だった。

 元日までの1週間をみると、分散参拝が進んでいる傾向もみられる。

 12月30日までは時間帯別では明治神宮も含めた4神社すべてで前年を上回る日もあった。

 元日と他の日の人出を比べると、昨季の年末年始(令和元年12月末~2年元日)の12月26~30日のそれぞれの日の人出は、元日の5割以下で1割を切る日もあったが、今季(2年12月末~3年元日)の12月26~30日には、それぞれ元日の5割を超える人出を記録する神社が続出。明治神宮では今季、12月26~28日の人出がいずれも元日の人出を上回った。

 毎年300万人以上が初詣に訪れていた明治神宮では、感染拡大防止のため、恒例の終夜開門を自粛し、昨年12月31日は午後4時で閉門した。今年の元日午前6時の開門時には3つの門から計約1100人が一斉に境内に入ったが、その後の人出は「例年の半分以下」と広報担当者は話す。

 明治神宮では分散参拝を呼び掛け、参道には「密」を避けるため、約1メートル間隔でオレンジ色の目印を職員つけていたが、予想以上の参拝者の減少とあって、神宮関係者は戸惑いの表情を見せていた。