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東南アジアも席巻するK-POPのファンとアンチの大騒動

米カリフォルニア州での野外音楽イベントに出演したK-POPの「ブラックピンク」。K-POPは世界の文化に大きな影響を与え始めている=2019年4月12日(AP)
米カリフォルニア州での野外音楽イベントに出演したK-POPの「ブラックピンク」。K-POPは世界の文化に大きな影響を与え始めている=2019年4月12日(AP)

明けましておめでとうございます。今年で9年目に入った本コラム、今年もよろしくお願いいたします。今週はエンタメの王道、音楽のお話です。

昨年は、韓国の男性7人組グループ「BTS(防弾少年団)」のシングル「Dynamite(ダイナマイト)」が米ヒットチャートで韓国人歌手として初の1位を獲得するなど、K-POP(韓国のポップスやロックといった大衆音楽)が世界を席巻した年でした。

そんなK-POPですが、喝采の声ばかりではなく、東南アジアでは熱狂的なファンと反対派が激しく対立するなど、物議を醸しているのです。

昨年11月25日付の香港の英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP、電子版)や同月27日付のシンガポールの英字紙ストレーツ・タイムズ(電子版)などによると、地球環境の保全をテーマにしたフィリピンのミス・コンテスト「ミス・フィリピン・アース」で2016年に優勝した当地のファッションモデル兼歌手、イメルダ・バウティスタ・シュウェイグハートさん(25)のSNS(交流サイト)がきっかけです。

彼女は同月23日、自身のフェイスブックに英語とタガログ語を交え「私はK-POPが大嫌いです」「フィリピン人は韓国人のようになろうとして、自身のアイデンティティー(同一性)を失っています。どうか、(フィリピン人としての)プライドを持ってください」と投稿。

これに波紋が広がりますが、彼女はさらなる投稿で、K-POPのスターたちが若者たちに整形手術を奨励しているといった持論を展開しました。

さらに「西洋の影響力は一流です。そして私たちは今日まで、彼らの影響下にあります。私たちはフィリピン人として、彼らを必要としています、私は西洋の人々を全てのお手本としてたたえています」と公言したのです。

フィリピン人の母とドイツ人の父を持つイメルダさんの投稿は、単なるK-POP批判でなく、「K-POP批判にかこつけた一種の人種差別や鼻もちならないエリート主義だ」として、K-POPのファン以外からも大きな非難の声があがりました。

当地の人権活動家兼起業家は「親愛なるイメルダさん。私たちがK-POPを好きだからといって、それが(自国民としての)アイデンティティーを失っているということにはならないですよ」とツイッターで反論。彼女の主張は「外国人嫌いでエリート主義のスノッブ(気取り屋)の発言に思える」といさめました。

また。フィリピン生まれの香港の俳優、リチャード・ホワンさんもツイッターで「イメルダさんは韓国人といったアジア人が世界の舞台で大活躍しているという事実を祝うべきだ」などと彼女を非難しました。結局、彼女は自身の投稿をフェイスブックのアカウントごと削除したのですが、この騒動で、図らずもアジア諸国に色濃く残る西洋コンプレックスが浮き彫りになったのです。