浜辺美波、初心にかえって緊張感を 映画「約束のネバーランド」

女優の浜辺美波さん =東京都千代田区(佐藤徳昭撮影)
女優の浜辺美波さん =東京都千代田区(佐藤徳昭撮影)

 浜辺美波(はまべ・みなみ)(20)は、いま最も輝いている女優の一人。映画、ドラマにCMと引っ張りだこなのはもちろん、映画賞のほか「女性が選ぶなりたい顔ランキング」など、各種の調査でも必ず上位に名前を連ねる。

 全国の映画館で、主演作「約束のネバーランド」が上映中。漫画が原作のダークファンタジーで、一昨年夏に撮影。現場は標高の高い山中など「自分の限界を突破することの連続」だった。女優として、また一つ前進した。

 新年の目標は「初心にかえる」。芸能界に入って早くも10年。「いつの間にか緊張しなくなっていた」という。「経験や周囲の助けのおかげですが、気の緩みにもつながるのでは。気持ちをリセットする年に」

 13日からドラマ「ウチの娘は、彼氏が出来(でき)ない!!」が始まり、5月には主演映画「賭ケグルイ Part2(仮題)」の封切りも控えている。

 現場に浜辺が現れると、あたりの空気が一気に華やいだ。

 取材で会うのは約1年ぶり。どこか雰囲気が変わったようだと伝えると、本人もうなずいた。「顔つきとか結構、変わりやすいんです。特にこの1年でとても変わったと思います」

 役から大きな影響を受けるという。新しい役を演じるたびに「こういう考え方もあるのか」と世界観が広がり、性格も「明るく前向きなものに変わった」。

 沢口靖子や長澤まさみら人気女優を輩出したオーディションに合格。平成23年に芸能界に入った。29年の主演映画「君の膵臓(すいぞう)をたべたい」で、日本アカデミー賞をはじめ映画の新人賞を総なめにした。

 子供の頃から活字好き。趣味は読書。小学3、4年生の頃、母親に分厚い「ハリー・ポッターと賢者の石」をねだり、シリーズ全作を読み通したことも。

 猟奇的犯罪を描くミステリー小説が好きだという。「感情移入せず、純粋に物語の展開を楽しめる。物語が、どう展開するかに関心があるんです」

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