目指すは「グーグルアース映え」 うなぎパイの春華堂、巨大テーブル型本社屋、4月開業目指し建設中

 「座面や背もたれは人の体に合わせてカーブしている」「脚の太さは均一ではない」。直線的な作りになっていたことを反省し、設計に反映。細部を突き詰めていくうち、インターネットでの「インスタ映え」を超え、宇宙から眺めても目立つような「グーグルアース映えを目指そう」という、こだわりが生まれた。

飾りではない

 屋上は、給水ポンプなど構造物を隠しながらも華やかにしようと、ケーキ箱型の覆いで囲うことに。無機質な屋上とならないよう、新聞を模した巨大なシートを垂らす形とした。シートの厚みも「紙のやわらかさが出るようにできるだけ薄い素材とした」(広報担当)。

 「足が入らない」との社長ダメ出しは、床の位置を変えたり、ガラス張りを併用したりすることなどで、なんとかクリアした。

 内装も遊び心満載だ。一般客も入れる1階のカフェには、人の背より大きいティーポットやコーヒーカップのオブジェを配置。カップ内部は2階からわずかに見えるだけだが、コーヒー色にした。

 広報担当の手嶋千恵さんが「ここのつくりが特に好きなんです」と指さすのは、ビジネステーブル型の脚先の長さを調整する「アジャスター」。ねじの溝、金属の光り具合まで、確かに本物と見まがうほどに緻密に再現されている。

 建物正面にある、社名やうなぎパイのマーク入りのショッピングバッグは紙の折り目やしなり、手提げひものたわみも表現されている。単なる飾りではなく、電気の変圧器などを隠しているのだという。

浜松を発展させたい

 明治20(1887)年の創業から今年で134年となる老舗が、なぜこれほど遊び心に満ちているのか。